南阿蘇ルナ天文台は熊本県阿蘇にある公開天文台。九州一の天体望遠鏡による天体観測。プラネタリウム、天文観測情報。

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観測日誌

11月22日 火曜日 20:30 – 21:30 記録者: 高野
天候: 曇り (後、晴れ) 雲量: 10 (-0) 気温: 6 ℃
風向: 西北西 風速: 1.3 m/s 月齢: 26.3
天文現象 特記事項
- -

 
<プラネタリウム>
・秋の定番 short ver.
 (日没と方角
 (天の川と織姫&彦星、夏の大三角
 (ベガとアルタイル、こと座とわし座、デネブとはくちょう座
 (木星とガリレオ衛星
 (秋の星座絵巻
 (日周運動(光跡残し)
 (現代と古代をつなぐ星座
・マニュアル-フライトモード
 (地球遠望
 (“宇宙から見た” 宇宙
 
<82cm反射> 【観察できず】 
(・木星)

<質問コーナー>
 
 
数日風邪でダウンしておりまして・・・お久しぶりです、皆さま。
本日の南阿蘇の最低気温-1.5℃、いきなりの寒波でまいってしまった。
今後気をつけたい。
 
私のプログラムには、全体を通して意図がある。
お客様に感じてほしいこと、理解してほしいこと、これがプログラムの意図といえるもの。
刻々と変化する(公開業務としてはとしては)非常に厄介な夜空を前に、
ぶれない、かつ一定の満足度を維持した公開が出来るのはこれが明確だからだ。
 
そんな私の意図の中に、『三次元宇宙の理解』がある。
簡単に言うと、私たちは星の海の真っ只中で生きてるんだよ~、ということだ。
 
その理解や感覚が如何様なものか、
それは是非当館に遊びに来て感じてほしいので、ここでは割愛する。
 
さて、私がそれを表現するために使えるツールが二つ。
天体望遠鏡と、プラネタリウムである。
これを駆使して、三次元宇宙の理解をどう増進するか?
ウンチクを語りたいのではなくて、お客様の実感を伴った理解へと導きたい。
できるだけ一次資料を目の前にした状態で、知識と目の前にあるものを結びつける形で。
 
このような考え方のもと、できあがっているのが最近の私のプログラムだ。
僭越ながらなかなか好評をいただいている。
これからもっともっとず~っと良くなるのだから、是非またお客様には遊びに来て頂きたい。
 
私が公開中に出来ることは、身振り手振りとトークだけ。
あくまで主役はお客様(=好奇心)と自然、私は付き添いに過ぎない、またそうでなくてはならない。
この条件の下、自然という難物相手に意図を持っての公開の難易度は非常に高い。
 
まぁ、だからこそ、燃えるのだが。
探求の道はお客様とともにあって、まだまだ続く。
 
 
高野
 


11月13日 日曜日 20:30 – 21:30 記録者: 高野
天候: 薄曇り 雲量: 10-8 気温: 9 ℃
風向: 西北西 風速: 0.4 m/s 月齢: 17.3
天文現象 特記事項
- -

 
<天文台>
・注意&導入
 
<12cm双眼>
・月 【昇りたて】
(色
(縁の形
(ガリレオの月の凹凸の発見話
(距離
 
<82cm反射&30cmシュミカセ> 
・木星
(色、模様
(ガリレオ衛星
(距離
 
<82cm反射>
・デネブ
(色
(光り方
(距離
 
 
私たちの持つ知識は、とうに私たちの知覚の範囲を超えている。
私たちは、見たことも聞いたこともないことまでも、知識として持っている。
両目に写る景色よりも、より遠くより大きく、より近くより細かいものまで見えた気がしている。
 
科学技術が進歩し、私たちの知識は大きく膨れ上がった。
世界の隅々まで、見えないもの聞こえないものが、見えるように聞こえるようになった。
その代わりに、世界の手触りがしなくなった。
ざらりとしたり、ぬめりとしたり、好ましくもおぞましくもある、そういった手触り。
 
広範な知識の代償は、目の前にあるものに対する態度や触れ方の忘却にある。
知識の描く世界は、そういった触れえる世界の延長線、ひとつなぎのもの。
科学は一歩ずつ進んできたはずなのに、気づいたらその輝く先端しか見えなくなっていた。
 
忘れたのなら、ちょっと思い出せばいい。
あなたの世界はひとつなぎのもの。
その手触りが出発点にあって、科学技術の描く広範な世界につながっている。
空白地帯はなく、また乖離もなく、知識の地平線まで続いているのだ。
 
なかなか難しいことではあるが・・・
私のご案内で、それを表現していけたらなぁと思っている。
なによりも私自身が好きでたまらない、楽しくてワクワクすることだから・・・!
  
 
高野
 


11月11日 日曜日 20:30 – 21:30 記録者: 高野
天候: くもり 雲量: 10-8 気温: 13 ℃
風向: - 風速: Calm 月齢: 15.3
天文現象 特記事項
満月 -

 
 
<プラネタリウム>
・秋の定番 short ver.
 (日没と方角
 (天の川と織姫&彦星、夏の大三角
 (ベガとアルタイル、こと座とわし座
 (デネブとはくちょう座
 (木星とガリレオ衛星
 (現代と古代をつなぐ星座
・マニュアル-フライトモード 【初実装】
 (地球遠望
 (“宇宙から見た” 宇宙
 
<12cm双眼> 【多少の天候改善】
・月
 
<82cm反射> 
・木星
 

 
本日は【プラネタリウム→天文台での観望】形態の大成功例。
ある意味天候にも恵まれ、かつ要点を押さえた満足度の高いプログラムだったと言える。
 
私がルナ天文台で行っているのは、1時間という枠の中で繰り広げられるプログラムだ。
そこには始まりがあり、終わりがあり、盛り上がりがあり、幕間まである。
そう、まるで演劇のようなものなのだ。
 
登場人物は、難解な自然と、属性さまざまなお客様、そしてたまにそっぽを向く舞台装置=機械たち。
演目は天体観測と決まっているのに、なかなかどうして毎日違う。
『このプログラム多様性こそが、ルナ天文台のプログラムの本質ではないだろうか?』
・・・とさえ思うほど。(これはちょっと達観しすぎだとも思う)
 
さて、このプログラムにおける私の役割とはなにか。
それはまだよくわからない。
だが一つだけいえることは、私は舞台に上がらない、ということだ。
自然という監督兼大役者にこき使われる、裏方さんのひとり。
それくらいがちょうどいいのだと感じている。
  
 
高野
 


11月6日 日曜日 20:30 – 21:50 記録者: 高野
天候: 雨 のち 晴れ 雲量: 10 → 4 気温: 16℃
風向: 風速: 0.9 m/s 月齢: 9.3
天文現象 特記事項
婚礼関係 仏語のみ可

 
 
<プラネタリウム>
・秋の定番
 (日没と方角
 (天の川と織姫&彦星、夏の大三角
 (ベガとアルタイル、こと座とわし座
 (デネブとはくちょう座
 (木星とガリレオ衛星
 (秋の星座絵巻
 (日周運動(光跡残し)
 (現代と古代をつなぐ星座
 (アンドロメダ銀河
 (日の出
・マニュアル-フライトモード 【試験運用】
 (地球観望
 (1000光年ほど移動
 
<82cm反射> 【劇的に天候改善】
・木星
 
<12cm双眼>
・月
・すばる
  
  
言葉が通じないお客様。
日本語はもちろん英語もわからない。
使えるのは仏語のみ・・・つまり、私には言葉でコミュニケーションを取る手段がない。
 
だが、なんの問題もない。
私が伝えたいことや表現したいことは、すでにひとの心にそなわっている。
引き出すのは私ではなく、目の前にあるものたち。
自然であり・・・そう、木星や月やすばるであり・・・、そしてプラネタリウムでもある。
 
私は『付添い人』。
決して科学者でもなければ、先導者でもない。
そして、語り部である必要もない。
 
今夜、やっとプラネタリウムと天文台をつなぐ大きな方向性を見出した。
理想にまた一歩近づいたというわけだ。
さぁ、作業が待っている。
これからも天文台・プラネタリウムは激変を続けていくだろう。
新たな表現、どこにもない案内、コラボレーション。

遠くフランスから来られたお客様、いつの日か是非また遊びに来て頂きたい。
皆様によってはっきり気づかせて頂いたこの芽は大きく育ち、
遠くない未来、大樹となって花開くだろう。
  
 
高野
 


2011.11.02 公開日誌 /PLY -プライ-

2011年11月2日 水曜日
11月2日 水曜日 21:30 – 22:30 記録者: 高野
天候: 曇り 時々 雨 雲量: 10 気温: 19℃
風向: 風速: 1.8 m/s 月齢: 5.3
天文現象 特記事項
婚礼のお客様(前泊)

 
 
<プラネタリウム>
・秋の定番
 (日没と方角
 (天の川と織姫&彦星、夏の大三角
 (ベガとアルタイル、こと座とわし座
 (デネブとはくちょう座
 (木星とガリレオ衛星
 (秋の星座絵巻
 (日周運動(光跡残し)
 (現代と古代をつなぐ星座
 (アンドロメダ銀河
 (日の出
 
<82cm等>
・機材紹介
 
<質問コーナー>
  
  
プログラムとしてはさして変わり映えのしないご案内だったが、
やはりいつもとはちょっと違った。
それはまだ定性的にも定量的にも表現できるほどではない。
ただ、やはり違うもの、良くも悪くも手触りが違うのだ。
 
私は己の信ずるところの『よいご案内』を、
定性的・・・できれば定量的に表現できるようになりたい。
天文台の案内において、『すばらしい』こととは、いったい何なのか。
暗黙知で終わらせたくない、職人技のようなこの技術を結実させたいと考えている。
 
『継続は力なり』
 
古人はよく言ったものだ。
物事のキモは、たいていすでに歴史の中で語られている。
 
古人の積み重ねを探る過去への探求と、私の日々の積み重ね。
シンプルだが、愚直に続けていこうと思う。
積み上げればいつか夢に描いた月に届くまでになるかもしれないし、
地球が丸いことを実感した人類のように、私だけの視界を手に出来るかもしれない。
  
 
高野
 


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